京都花押記
~戦火での寺の危機を守った花押~
先週、私の在籍している現代アート書の展覧会があり京都へ行って来ました。
それに伴い、時間を作って必ず観に行く予定でいた展覧会がありました。
相国寺承天閣美術館での特別企画展「武家政権の軸跡-権力者と寺」という題目で、何やら、花押の匂いが漂っていたので、花押を知るための手がかりを、書籍ではなく実際にこの目で見られるのでは?と思い、帰りの新幹線の時間を気にしながら早足で拝観して来ました。

思った通り、沢山の花押に出合う事が出来ましたが、その多くはある目的のためでした。
それは相国寺を創建した足利義満以降、歴代の足利将軍と深い繋がりによって収蔵されていた沢山の遺品を、応仁の乱などの度重なる戦火から守るため、その時代ごとの権力者が、寄付により復興させて来た歴史があったからでした。
そのため、武家や幕府と、相国寺の住職や寺領との間で交わされた文書に「花押」がサインとして書かれたのです。
花押が、どのような役割で使われていたかという事や、花押の存在で全体が引き締まり、画面の中の起承転結の結となり、文書の重大性を示しているのを感じました。
つづく


