宇宙旅行
先日、いよいよ実業家の前澤氏が乗った宇宙船が打ち上げられ、宇宙へ旅立ちました。
人類の長年の夢を背負った旅立ちと、報道されているのを聞き、アボリジニの天文説を思い出しました。
「アボリジニ」は、オーストラリアの先住民で、アボリジニのポップで自由な絵は、大地のエネルギーが溢れています。
特徴としては、点描で細密に書き込まれカラフルで大胆な構図がとても魅力的で、私もアボリジニアート展を5年前くらいに観に行き、虜になりました。
でも、もともと古代では、飾るためにアートとして描かれたのではなく、乾いた荒野の中、狩りで移動する際の道標となった水場や、岩場に絵を描き、何万年もかけて沢山の旅人(狩人)が描き足して行き、部族の縄張りを主張する為だったことや、獲物の情報などを仲間に伝えたいという側面があって描いたものだとされています。
描かれているモチーフも、アボリジニの暮らしに身近に居た動物や、魚、風景などが主ですが、太陽を描く時に黒点も描かれていることも証拠の一つとなり、今までのメソポタミアや、エジプトの天文学より10倍も古くからアボリジニ天文学は、存在していた事が近年になって分かってきたそうです。
他にも明るい星を地図に見立て方角を計ったり、エミューという鳥の一生を星座に映し出し、その変化からカレンダー代わりにして、家族皆で夜空を見上げて、何世代も親から子へ神話として語り継がれていました。
古代の人々の天体の観察力というか、視力、聴力、運動能力は今の何倍も、研ぎ澄まされたいたに違いなく、その優れた五感を持った人々が描いたものは、アートを超えた価値があるように思います。
現代の宇宙科学の進化も素晴らしいですが、神話の世界からは遠く離れて行くばかりで古代の天文説が愛おしいく感じてしまいます。
旅と、古代の息吹をたどる