微笑佛

~ほほえみぼとけ~

文 出口胡蝶

微笑佛

私の作品の一つに、微笑佛(びしょうぶつ、または、ほほえみぼとけ)という作品があります。
この作品を先日開催した帯広個展で展示しましたところ、他の行書などの流麗な作品の中に突然全く違う雰囲気の書体が現れ、ユニークな文字として際立ち、印象に残る作品になったようです。
お客様からは笑っているようにも見え、面白いというご意見も頂きました。

張遷碑篆額

この文字は、「張遷碑」という後漢時代の古隷(古い隷書)の文字が刻まれている石碑の上部にある題字部分です。
篆書体で刻まれており、始皇帝の縦長の篆書とは違い扁平で字間も詰まっていて、でも均一な間合いが一体感を生み個性的な味わいとなっていることから、興味を持ち創作してみたいと思い、この書体に合ったモチーフを考え、倣書いたしました。

これが2千年前の文字とは考えずに、初めて目にする方が多いかと思われますが、私が書いた作品から純真で素朴な美を感じ取ってもらえたことは、古代人の息吹を現代人へ 橋渡しができたような感覚になり、嬉しく思いました。

つづく

心に残ったら、蝶にのせて。

気持ちを届ける準備をしています。

お気軽に「よかった」を押してみてください。

この一編を、誰かにも。

旅と、古代の息吹をたどる

こんな一編も、いかがですか