黄金の国

文 出口胡蝶

岩手県平泉 奥州藤原氏建立 国宝中尊寺金色堂は子供の頃に家族旅行で夏休みに行った思い出があります。
小学2年生だった私は、お堂の凄さなど当然分からなく、歴史好きだった父だけが楽しそうに興奮気味だった様子が記憶に残っています。
そんな思い出の中尊寺金色堂ですが、日本の各地に流通していた金の殆どが東北のこの周辺で採掘されおり、平泉は、900年前の平安時代後期から栄えた東日本最大の都でした。
金色堂の内部は5.5メートル四方の面積で、床も全て金箔で、世界で唯一の皆金色堂だそうです。
そして金の使用量だけでなくそれに見合った金工の技が駆使され、金工と共に螺鈿(らでん)細工も最高の技術で装飾されており、その全てに極楽浄土へ人々を導こうとした藤原清衡の強い思いが窺えます。

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